平成19年度事業報告
T概 況
平成19年度における我が国経済は、上期は穏やかな回復基調で推移しながら
も、下期には米国サブプライムローン問題を契機とするアメリカ経済の減速や株
式、為替、原油価格などの不安定な動向を反映して、景気回復は足踏み状態とな
っております。
こうしたなか、自動車機械器具工業界におきましては、生産状況はほぼ横這い
の状況が続いていますが、原油高に伴う原材料価格の上昇など厳しい環境の中で、
適切な対応を図っていくことが今後の課題になるものと見られています。
すでに我が国の自動車の保有台数は75百万台を超え、また使用年数も年々長期
化するなど、車社会は成熟の段階に入っています。
今日の自動車は、高度、先進的な技術を取り入れて、高い安全性、環境性能を
有しており、整備、検査の分野におきましても、新しい技術に対応しうる利便性
に優れた、精度の高い機器の供給が必要とされています。また、これらの分野で
は、ユーザの多様な要求に応じて、サービスの内容も変化しつつあります。
平成19年度におきましては、当工業会は、業界をめぐる諸環境の変化を踏ま
えて、以下のとおり各種講演会、分科会活動を通じて技術・経営に係る情報の取
得・提供、業界における共通課題への取り組みなどを行うとともに、オートサー
ビスショーへの出展、モーターショーの共催などのイベントの開催、広報活動の
推進等多岐にわたる事業を実施しました。
U事 業 活 動
1.生産・輸出額等の状況
(1)各種実態調査等の実施
業界の実態や状況の推移を把握するため、会員に対し次の調査を行い、結果
をとりまとめ、公表しました。
@生産実績調査(機種別に生産額を調査)(毎年4月に前年度分実施)
A企業動向調査(経営動向の現況及び予測を調査)(毎年4月に当年度分実施)
B輸出実績調査(機種別市場別の輸出額を調査)(毎年5月に前年度分実施)
(2)生産額・輸出額等
会員会社の自動車機械器具生産額(平成19年度)は 億円(対前年度比%)、
輸出額(平成18年度)は68.8億円となりました。
なお、会員各社の生産額は国内の総販売額の約40%(18年度)、輸出額は
総輸出額の約65%(18年度)に当たります。
2.技術・経営に係る情報の取得・提供
(1)講演会、技術研究発表会等の開催
会員に対する技術、経営に関する知識、情報の提供を図るため、次のとおり
講演会等を開催しました。 また、他団体が開催する講演会、セミナー等で
関係のあるものについて案内を会員に周知しました。
19年5月31日 (通常総会時に合わせて開催)
テーマ: 2015年目標の新しい燃費基準について
講 師:経済産業省自動車課 竹谷 禎貴 殿
場 所:虎ノ門パストラル
参 加:40名
19年7月27日 (第三回理事会に合わせて開催)
テーマ:自動車整備業界の現状と課題
講 師:国土交通省自動車交通局整備課 春原 俊男 殿
場 所:機械振興会館
参 加:25名
19年11月16日 (技術研究発表会に合わせて開催)
テーマ:人材育成について
講 師:アイシン精機叶l材育成センター 前田健一 殿、田中 久 殿
場 所:アイシン精機竃{社、トヨタ産業技術記念館を視察
参 加:18名
19年12月7日(第一回会員懇談会に合わせて開催)
テーマ:次世代に向けての新技術、新製品
講 師:潟fンソー サービス規格室長 杉浦 智之 殿
参 加:17名
20年2月8日 (第二回会員懇談会に合わせて開催)
テーマ:「自動車産業適正取引ガイドライン」について
講 師:経済産業省自動車課 阿部 一也 殿
場 所:機械振興会館
参 加:23名
20年2月20日 「PL研修会」
テーマ:最近のPL事故の傾向と対策について
講 師:椛ケ保ジャパン賠責・物保険グループ 奥貫 薫 殿
場 所:椛ケ保ジャパン
参 加:13名
(2)JIS業界案作成作業
前年度JISワーキンググループにおいて、「自動車ディーゼルエンジン排
気煙濃度測定用光透過式スモークメータ」についてのJIS業界案を作成し(社)
自動車技術会へ提出したことに引き続き、19年度においては「自動車排ガ
ス一酸化炭素測定用計器」についてのJIS業界案をとりまとめました。
(3)自動車故障診断情報の提供等
精度の高い自動車エンジン汎用故障診断装置の開発に資するため、各メーカ
ー、車種ごとの故障診断情報を入手し、関係会員に提供しました。
また、国土交通省関連「安全に関するOBD(車載型故障診断装置)検討会」
に委員を推薦し、審議に参加しました。
(4)門型洗車機の安全性等に関する検討
近年セルフ給油所の増加に伴い、セルフ洗車機の設置台数も増加しているこ
とから、利用者の一層の安全性の確保と利用サービスの向上を図るための方
策について検討を行いました。当面、セルフ洗車サービスの現状を調査する
とともに、各社の技術的知見に基づく対応策を検討、取りまとめました。
(5)インパクトレンチの正しい使い方等の周知
大型車のホイールボルト折損による車輪脱落事故防止に関連して、工具分科
会会員が、大型車におけるインパクトレンチの正しい使い方及び正しい点検
整備についての啓発資料をユーザ等に配布し、周知を図りました。
また、同様の内容を工業会ホームページに掲載ルとともに、会員の協力を得
て啓発用ポスターを配布する等一般に対する周知活動を行いました。
(6)タイヤ整備機器に関する情報交流
タイヤ整備機器分科会を開催し、情報の交流を図りました。
(7)自動車関係のJIS規格、JASO規格、ISO等への審議参加
(社)自動車技術会へ委員を推薦し、審議に参加しました。
(8)生産物賠償責任保険(PL保険)への付保
会員8社について当工業会で取りまとめて、一般より低い料率でPL保険を
付保しました。
3.海外情報の取得、提供
(1)海外視察団の派遣
自動車に関連する海外の動向等について調査するため、19年10月21日
〜10月27日に、ロシア、サンクトペテルブルグで開催された「アウトメ
カニカ展示会」に視察団を派遣しました。また同時に同視察団は、ロシアの
経済動向、企業進出にあたっての諸問題について調査するとともに、現地整
備工場を視察しました。(参加:11名)。
(2)CD‐ROMの配布
工業会の概要(英語版)CD−ROM改訂版を、海外視察団の派遣の際、訪
問先等へ配布するほか、海外からの来訪者へ配布する等により、海外関係者
に対して当工業会の活動を紹介し、周知を図りました。
4.広報活動の推進・情報提供
(1)報道機関への情報提供
当工業会事業活動に関して広く一般の理解を得るため、業界紙、専門雑誌等の
報道機関、出版社へ逐次情報提供に努めました。
(2)会員に対する情報提供
@工業会ホームページの会員専用ページで、会員に次の情報を提供しました。
・ニュース便覧:自動車関連の各種マスコミ記事を毎月要約
・特許の公開目次:自動車関連の「特許公開目次」を毎月編集
・工業会の活動日程、活動内容 等
A業界紙等の記事の中から、業界動向や、エネルギー関係、海外の経済・市
場動向等の会員の事業に係る事項を選定し、記事の要約等を会員に配布し
ました。また、他団体が開催する講演会、セミナー等で関係のあるものに
ついて案内を会員に周知しました。
(3)一般に対する広報
工業会ホームページにより、工業会の組織・会員・活動実施内容、業界の現
状・方向等について情報を公開し、広く一般の理解を得るよう努めました。
(4)CD−ROMの配布(再掲)
工業会の概要(英語版)CD−ROM改訂版を、海外視察団の派遣の際、訪
問先等へ配布するほか、海外からの来訪者へ配布する等により、海外関係者
に対して当工業会の活動を紹介し、周知を図りました。
(5)インパクトレンチの正しい使い方等の周知(再掲)
大型車のホイールボルト折損による車輪脱落事故防止に関連して、工具分科
会会員が、大型車におけるインパクトレンチの正しい使い方及び正しい点検
整備についての周知資料をユーザ等に配布し、周知を図りました。
また、同様な内容を工業会ホームページに掲載するとともに、会員の協力を
得てポスターを配布する等一般に対する周知活動を行いました。
(6)商標JAMTAを統一ブランドとして活用
工業会の社会的認知度の向上及び工業会会員であることによる企業イメージ
アップを図るため、各種展示会での会員の出展小間にJAMTAマークを掲
示、また、会員の製品カタログ等や業界紙の名刺広告にマークの掲載を依頼
する等、その活用を図るよう努めました。
5.イベントの開催
(1)新年賀詞交歓会の開催
20年1月5日に(社)日本自動車工業会等四団体共催により、また、1月
11日に(社)日本自動車機械工具協会との共催で、各新年賀詞交歓会を開催
しました。
(2)永年勤続優良従業員表彰
19年5月26日の通常総会開催時に、会員会社の永年勤続優良従業員の表
彰を行いました。(被表彰者6社、11名)
(3)オートサービスショーの後援及び出展
19年6月15日〜17日に社団法人日本自動車機械工具協会主催で開催さ
れた第31回オートサービスショーを後援するとともに、当工業会の小間を
設け、希望した会員の製品の展示、非出展会員の製品パンフの展示、当工業
会のパンフ、事業報告書、海外視察団報告書等の展示を行いました。
なお本会来場者数は約7万7千人となりました。
(4)東京モーターショーの共催
19年10月26日〜11月11日に開催された第40回東京モーターショ
ーに、社団法人日本自動車工業会等共催四団体の一として、企画、運営に参
画しました。
6.会議等の開催
(1)通常総会
19年5月31日 正会員40名中出席者36名(委任状を含む。)
(2)理事会
第一回 19年5月 8日
第二回 19年5月31日
第三回 19年7月20日
第四回 19年12月7日
第五回 20年2月(書面審議)
(3)委員会、部会、分科会
@総務委員会 3回
ニュース便覧編集委員会 11回
A技術委員会 1回
B国際委員会 3回
C分科会等
・JISワーキンググループ 2回
・故障診断分科会 11回
・門型洗車機分科会 7回
・工具分科会 2回
・タイヤ整備機器分科会 1回
(4)会員懇談会
中部、東京、計2回の会員懇談会を開催しました。
@第一回 19年12月7日
場 所:潟fンソー (愛知県刈谷市)
内 容:工場見学、講演会、懇談会
参 加:9名
A第二回 20年2月8日
場 所:機械振興会館
内 容:講演会、懇談会
参 加:19名
(5)二団体執行部懇談会
19年2月20日 (社)日本自動車機械工具協会との執行部懇談会を開催し
ました。(工業会参加 7名)