平成21年6月24日.
社団法人日本自動車機械器具工業会

自動車機械器具産業の経営動向について
(平成21年度企業動向調査報告概要)


当工業会では昨年に引き続き「平成21年度企業動向調査」を実施し、その結果を
取りまとめた。
当調査においては、経営状況に関し、平成20年度の実績、および平成21年度の
見込みを得るとともに、最近の原材料価格の動向についても調査を行った。
当調査においては、会員企業53社を対象とし、34社の回答を得た。
                                                        (回答率64%)

(要約)
○ 平成20年度の実績は、経済状況の悪化を反映して、売上高、外注費、経常利益
   ともに、過半数の企業が前年度実績を下回ることとなった。(図−1、表−1参照)

○ 平成21年度についても、過半数を超える企業が、前年度実績をさらに下回ると
   見込んでおり、先行きにかなり厳しい見方をしているところが多い。
                                                          (図−2参照)

○ 21年度の設備投資動向も、過半数の企業が、前年度を下回るとしている。
                          (図−3、表1−2参照)
 
○ 平成21年度の経営予測において上半期・下半期に分けてみると、生産高、営業
   利益ともに、上期は4分の3の企業が「減少」としているところ、下期において
  は、「増加」を見込む企業が増加するものの、「減少」と見込むところは約70
   %を占める。(図−4、表−2参照)

○ 生産設備については、過半数が「適正」と見込んでいるものの、上期、下期とも
    に「過剰」とするところが約4割を占める。          (同上参照)

○ 資金繰りについては、7割前後の企業が「適正」と見込んでいるものの、「苦し
    い」と見込む企業が約2〜3割に達している。         (同上参照)

○ 原材料価格については、前年同期に比べて「上昇」、「下落」、「不変」とする
    ものに三分される。「上昇」とするものについて、その上昇率をみると、約半数
    が「5%以内」としているほか、「5%超〜10%」、「10%超」とするとこ
    ろも少なくない。                               
    また「下落」とするものについては、下落率はすべて「5%以内」となっている。
                                                    (図−5、表−3参照)
  
1.経営状況
(1)平成20年度実績及び平成21年度見込み

 平成20年度実績は、平成19年度実績を100とした場合の指数を、平成21年度
  見込みは、平成20年度実績を100とした場合の指数を主要項目ごとに調査した。
 各指数は、「95以下」、「95〜105」、「105以上」に分類し、それぞれの回答企
  業の構成比を示した。

@ 売上高:20年度実績では、前年度実績100に対し、「95以下」とするとこ
   ろが50%を占める。
   21年度見込みにおいては、20年度実績の「95以下」と見込むところが約7
   割を占める。 
A 外注費:20年度実績では、前年度実績に対し、「95以下」とするところが
   61%を占め、21年度見込みにおいては、同78%と増加している。

B 経常利益:20年度実績では、前年度実績に対し、「95以下」とするところが
   61%を占めているが、21年度見込みにおいては、同58%と、21年度実績
   と同様の傾向がみられる。

C 従業員および設備の稼働率:20年度及び21年度は、前年度に比べ「95以下」
   とするところがやや増えるものの、ほぼ同様の傾向がみられる。

D 主力製品の納入価格:20年度及び21年度ともに、大きな変化がない「95〜
   105」とするところが、大部分を占めている。        (表−1参照)

(2)設備投資動向

@ 設備投資に関して、平成20年度実績を100とした場合の21年度の計画は、
   生産設備、公害防止設備、省エネルギー設備のいずれの分野においても、「
   90以下」と「90〜110」とするところが、それぞれ半数前後を占める。 
                                                        (表1の2参照)

2.平成21年度経営予測

@ 生産高:上期(平成21年4月〜9月)においては、「減少」とするところが
   78%占めているが、下期(平成21年10月〜平成22年3月)においては、
  「減少」および「不変」が66%占めるものの、「増加」が24%を占める。

A 製品販売高:上期、下期ともに不変とするところが70%前後占める。

B 営業利益:上期は「減少」とするところが70%強となっているが、下期は、
  「増加」ないし「不変」とするところが過半数を占めている。

C 生産設備:上期、下期ともに「適正」とするところが過半数をしめ、「過大」
   とするところが約40%を占めている。

D 製品在庫:上期は「適正」とするところが60%強を占めるが、下期には70
   %と若干の改善傾向がみられる。

E 資金繰り:上期には「適正」ないし「苦しい」とするところが、ほとんどを占
   めているが、下期には、「苦しい」とするところが32%から21%へと減少
   し、やや改善傾向がみられる。               (表−2参照)

3.原材料の価格動向

@ 原材料の価格動向は、前年同期に比べて「上昇している」が38%、「下落し
   ている」ところが29%となっている。また、「変わらない」とするところは
   32%を占める。

A 「上昇している」とするものについて上昇率をみると、「5%以下」が21%
    ともっとも多く、以下「5%超」、「10%超」の順に少なくなっている。
   また、「下落している」は該当全社が5%以下となっている。(表−3参照)